概要
ポリフェノールとは、植物が自らの身を紫外線や病原菌、害虫などから守るために作り出す天然の防御成分です。
化学的には、分子構造上、「芳香環に3個以上の水酸基(–OH)」を有する化合物の総称で、その種類は自然界に5,000種類以上が存在するといわれています。
主な特徴
ポリフェノールは、植物がもつ天然の抗酸化成分として広く知られています。
私たちの体内では、紫外線・放射線・大気汚染・医薬品・食品添加物・農薬などの異物を解毒する過程で「活性酸素」が発生します。この活性酸素が過剰になると、細胞や血管が酸化(=サビつき)し、老化や癌、動脈硬化、脳卒中、白内障など、いわゆる生活習慣病の原因になります。
ポリフェノールはこの過剰な活性酸素を不活性化することにより、体の酸化を防止するといわれています。
当社が取り扱う製品
当社では様々なポリフェノール素材を取り扱っております。
緑茶抽出物
お茶の渋み成分、いわゆる“茶カテキン”は主にエピカテキン(EC)、ガロカテキン(GC)、エピカテキンガレート(EGC)およびエピガロカテキンガレート(EGCG)の4種の混合物のことです。
当社が取り扱う製品総ポリフェノール量が98%以上、その内、ガレート型カテキン(ECG+EGCG)を60%以上含有することが特徴です。
また、カフェインは未検出で、残留農薬、重金属、微生物、についても検査済みです。
ビルベリー抽出物
フィンランドと中国東北地方産の野生のブルーベリーを使用したものを使い、これらはいずれも一般的な国産ブルーベリーよりアントシアニジン含量が3~5倍高いといわれています。
また、当社の製品はアントシアニジン含量が25%以上(配糖体として36%以上)で、特に数種の青紫色素のデルフィニジン配糖体を高濃度で含むのが特徴です。
松樹皮抽出物
少量のカテキンとプロシアニジン(カテキンとエピカテキンの重合体、いわゆる縮合型タンニン)から成るポリフェノールの混合物で総量 98%以上です。
吸収性の高さで注目される低分子のプロシアニジンオリゴマー(OPC)含量が高いのが特徴です。渋味を有する褐色の粉末で、重金属、微生物の検査済です。
生コーヒー豆抽出物
生コーヒー豆に含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」は、キナ酸のコーヒー酸が1~3個結合した化合物の混合物で、最も多く含まれるのは3個結合した化合物です。
当社が取り扱う製品には総クロロゲン酸として50%以上が含まれています。また、カフェインを12%以下です。
なお、コーヒー豆を焙煎すると褐変するのはこのクロロゲン酸が熱で分解するためです。
葛花抽出物
中国や台湾ではクズの花は飲料として利用されています。
当社が取り扱う製品は中国広東省産の乾燥花を水―アルコール抽出、ついでクロマト分離操作を繰り返すことにより得た抽出物で、イソフラボン30%以上とサポニン約10%を含むことが特徴です。
この成分については熊本大学薬学部と福岡大学薬学部で詳細な化学的ならびに薬理学的研究がなされています。
